« Alexandria | トップページ | Rental Motorcycle ~ Luray Cavern »

2012年6月 5日 (火)

Botanic Garden ~ Transit of Venus

今日は、放課後に金星の日面通過を見にスミソニアン航空宇宙博物館に行ってきました。5月の金環日食が見れなかった反動で色々調べてたら、日本時間6月6日に金星が太陽の前を通過するところを日食観測グラスで見れるという情報にたどり着きました。しかもここワシントンDCでもこちらの時間で6月5日18時過ぎから日没までの間、観測可能ということでした。それ以来、太陽観測グラスを買おうとしてたのですが、ネットでは1個単位での購入はできなさそうで、たまたま通ったカメラ屋で聞いてみたら、航空宇宙博物館に行けば売ってるかもという有益情報を得ることができました。そしてさらに調べて行くと、同博物館で当日天体望遠鏡を用いた金星観測イベントを無料で実施予定ということを知ったわけです。

が、今日の天気はあいにく。全然太陽が見えない状態で地下鉄Rosslyn駅からFederal Center SW駅へ。航空宇宙博物館の最寄り駅はそのひとつ手前のL'enfant Plaza駅なのですが、U.S. Botanic Garden(植物庭園)にも寄ってみようと思い、一駅先で降りました。

Botanic Gardenに着いた時には既に閉館時間の17時を過ぎていたので、屋外庭園のNational GardenとBartholdi Parkを見て回りました。

まずはNational Gardenです。
P1530006

P1530003

P1530007

P1530009

P1530011

P1530016

続いて道路を渡った側にある、小さなBartholdi Parkです。
P1530024

P1530026

さて、前置きが長くなりましたが、いよいよ航空宇宙博物館へ。空は依然でいっぱい。

博物館前(裏)は予想以上に人が集まっていてびっくり。自動追尾式の天体望遠鏡がセットされてました。
P1530031

あんなに探していた太陽観測グラスも無料で配布されていて、労せずしてゲットすることができました。
P1530033

でも肝心の空が・・・。
P1530034

18:10を過ぎて、金星の通過が始まっているはずですが、厚い雲に遮られて太陽が全く見えません。会場に設置された大型液晶テレビに鮮明な映像が映し出されていましたが、質問したらこの映像は、ハワイの天文台から送られてきたものだそうです。NASAのサイトで流しているそうで・・・(これならアパートでも見れたじゃん)。この映像では、太陽の左下から金星が通過してますが、この後見た映像は全て上下左右反転してました。なぜ途中で切り替わったのか理由は分かりません。
P1530037

こんなに人が集まってたんですよ。
P1530039

全く太陽が現れる気配がなかったので、通りの向かいのベンチに座って、携帯してた食料を食べて長期戦に備えました。館内でも外と同じくハワイの映像を流していて、そちらも結構な人だかりができてました。トイレに入ったついでに覗いただけで、すぐに外に出ました。まだチャンスはあるかもしれないと思ってたので。
P1530041

次に金星が太陽面を通過する(日面通過と言うらしいです)のは、105年後の2117年なので、生きている間はこれがラストチャンスとなります。前回は2004年でした。何で前回から8年後の今年に見れて、次回は105年後なのかを博物館職員が模型を使って分かりやすく説明してくれました。簡単に言うと、惑星の軌道を真上から見たとき、地球と金星は1.6年周期で太陽から見て同じ方角に位置するようになるのですが、軌道面を横方向から見ると、金星の軌道は地球の軌道から傾いているため、真上から見て「太陽-金星-地球」と一直線に並んだように見えても、多くの場合は、地球から見て金星が太陽より上方または下方を通過し、いつでも日面通過になるわけではないということです。
P1530045

博物館職員以外にも、アマチュア天文ファンがマイ望遠用を設置してました。博物館職員は半分諦めてるのか、集まった人達に一生懸命説明はしてるけど、望遠鏡はほぼ放置。自動追尾式は勝手に太陽を追いかけてくれるので調整不要でなおさらです。でも、こちらの望遠鏡は手動で太陽を追わなければならず、何度も調整をしてました。言い換えると、この望遠鏡を操作している人の方が、明らかに刻々と変わる太陽(と雲)の状況を把握しているように思えました。
P1530047

何か起きそうと思ってこの望遠鏡のそばにいたら、ついにその時が来ました。雲の隙間から太陽が顔を出し、すぐに望遠鏡の調整がされ、「今真ん中の上に見えてるから、5秒で交替して見て」って皆に見せてくれたんです。おかげで、僕も見ることができました。自分達にとってもラストチャンスなのに、惜し気もないこの振る舞いに感動しました。この人達は本当に人格者だと思います。Capitol(国会議事堂)で働いてるって言ってました。

この後ももう一回チャンスが訪れたのですが、僕は望遠鏡を覗くことはできませんでした。せっかくもらった太陽観測グラスも試したのですが、拡大なしであの点を識別するのは無理でした。雲も多かったし。また、望遠鏡で見た時に、太陽面の上部に金星が位置していたのですが、多くの天体望遠鏡は上下左右反転した像になるので、望遠鏡の持ち主に質問したのですが、実はその辺には詳しくないらしく、「望遠鏡によるんだけど、これはどっちだったかな。多分実際には金星は下の方を通ってるんじゃないかな」というあいまいな回答。これがはっきりしてれば、もう少し的を絞って観察できたと思うので、事前に調べておくべきでした。

太陽観測グラスを使って太陽を見ていると、グラスをもらいそびれた人達が、「ちょっとだけ貸してもらえます?」と聞いてくるので、快く貸してあげましたが、やはり皆分からなかったようです。

恐らくこの間も、博物館で用意した望遠鏡は活用されることなく、こちらの望遠鏡のそばにいた人だけが目撃者になれたのだと思います。なぜなら、博物館職員が、この望遠鏡の持ち主に「見えた?」と聞いて、「さっきちょっと見えて、ここにいる何人かが見ることができたよ」という答えに驚いてたから。

日の入まではまだもう少し時間がありました(博物館前からだと、日の入より前に太陽の軌道が木と重なりそうでした)が、この絶望的なコンディションの中でデジタル処理なしの光学レンズ越しに、金星の日面通過を見れたことに満足して、帰りました。

帰宅後、テレビをつけてNASA TVを見たら、当然ながら中継画像が流れてました。
P1530051_2

それから、実際の金星の通過軌道がどうしても気になって、ネットで調べまくった結果、僕が覗かせてもらった天体望遠鏡は正立像(上下左右が実像と同じ)タイプであることが分かりました。SOULSIGNというサイトからのキャプチャ画像を使わせていただきます。

こちらが、DCから見た金星の通過軌道。黒丸がDC時間で19:00の金星の位置です。ちょうどこの太陽の上半分を拡大したような感じで見えました。太陽面上の軌道で白い部分が日の入前、黒い部分が日の入後を示します。(画像をクリックすると拡大します。)
Soulsigncom_dc

ちなみにほぼ東京の位置を指定してシミュレーションすると、全く違う軌道が表示されました。黒丸は日本時間で6月6日8:00の金星の位置です。金環日食に続いて東京は金星通過の全行程が見える位置だったのですが、あいにくの天気だったようで、妻も子供達も見えなかったとのことです。(画像をクリックすると拡大します。)
Soulsigncom_tokyo

ほんの短時間でしたが、望遠鏡越しに金星の日面通過を見ることができて本当に良かったです。あの人達は救世主に思えてなりません。感謝・感謝です。

|

« Alexandria | トップページ | Rental Motorcycle ~ Luray Cavern »

海外」カテゴリの記事

航空・宇宙」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« Alexandria | トップページ | Rental Motorcycle ~ Luray Cavern »